PLAMAX 1/48チェインバー制作記その4。チェインバーの特徴の一つ、全身に配置された発光部を劇中のイメージに近づける工作と、武器類の改修についてです。発光部はクリアパーツ化されているのですが劇中の様に光っているように見えません。是非とも改善したい部分です。
全身のビーム発射口を光らせたい!
全身にあるディフレクタービーム発射口、このキットで言うと青いクリアパーツの部分ですね。
劇中ではこの部分が常に青白く発光しています。なんとかこのキットでもその雰囲気を出したい!
そんな思いで方法を模索してみました。
最初はクリアに蓄光パウダーを混ぜてエアブラシで拭けば良い感じになるのでは?と思ってテストしたのですが、パウダーの粒子が荒くて綺麗に吹き付けられず、更に思ったほど光ってくれなかったのでこの案を断念しました。
次に、発光部のラインに沿って蓄光テープを切って貼ろうと思ったのですが、緑色の蓄光テープしか見つける事が出来なかったのでこれも断念!(今にして思えば最終回バージョン!て事で緑も面白かったかも)
今度は、シルバーの上にクリアブルーを吹いてキャンディー塗装してみたのですが、ちょっとイメージと違う…
LEDを仕込もうにも、あまり知識も無いし、スペースも確保出来なさそう…
最後に、クリアパーツを型取りしてレジンキャストで複製時に蓄光パウダーを混ぜて、パーツ自体を蓄光素材にしてしまう方法を思い付きました。
これがテストをしてみると結構良い感じに光ってくれましたので、この方法で進める事に!
ただ、最終的にレジンキャストでは無く、3Dプリンタ用のホワイトUVレジンに蓄光パウダーと蛍光ブルーを混ぜ合わせたものを使用する事に決めました。
素材と方法は決まった!早速工作開始
と言う事で早速作業開始です!
シリコンゴムで型取りするのが面倒だったので、”おゆまる”で型取りしました。
“おゆまる”は透明なのでUVライトを当てて硬化させることが出来るので都合良いです。
シリコンゴムと違って失敗してもすぐにやり直せるのも助かります。
複製作業を進めると、結構気泡が出来て一部が欠けてしまったりしますが、UVレジンなのでチョンと乗っけてUVライトを当てればすぐに作業出来るので便利ですね。
今回使用しているUVレジンは蓄光パウダーという不純物が混ざっているので通常より脆く感じます。
簡単に折れてしまうのでペーパーとヤスリで慎重に削って整形していきました。
辺りを暗くしてUVライトを当ててみると、ちょっとこの写真では分かり難いですが、肉眼では良い感じに光って見えます!!
余談ですが、今回使用した蓄光パウダーは、Amazonで赤、青、緑の3色が入った安価な蓄光パウダーを購入して使用しています。
UVレジンとの相性は悪くないんじゃないかなと思いました。
それと蛍光塗料はラッカー系を使用しました。
最初はエナメル蛍光塗料の方が綺麗に見えたのでそちらで試したのですが、綺麗に混ざりませんでした。
アクリル塗料は試していませんので分かりません。
両肩のウィングを3Dプリンタで作成
両方のウィングにも発射口があるのでここも加工していきます。
キットのままでは発射口の面積が小さくて目立たない気がしたので、3Dプリンタで作り直す事にします。Blenderで一回りほど大きくモデリングしてみました。
出力したものとキットを並べて比べたのが次の写真です。
発光部に蓄光パウダー入りUVレジンを充填
次に出力したウィング?の発光部だけを削り落とし、そこへ、他のパーツと同じく蓄光パウダー入りのUVレジンを流して硬化。
盛っては削り、盛っては削りを繰り返し成形していき、後の塗装を考慮して本体とビーム部の境目を慎重に筋彫りしておきました。
今回レジンを盛り付けた部分は全て、塗装せずにレジン剥き出し状態のままです。
デカールトレースデータのダウンロード。自由にお使い下さい。
今回制作中のPLAMAX 1/48 チェインバー付属のデカールをトレースしたデータをダウンロード出来ます。
リンクページにある説明をお読みになってからご使用下さい。
[caption id="attachment_1852" align="aligncenter" width="768"] PLAMAX 1/48 チェインバー デカールトレースデータ[/caption]2022/04/27 ダウ[…]
まとめ
今回行った全身のビーム発射口の加工で、少しだけ劇中のイメージに近づける事が出来たような気がします。
クリアパーツにしてくれているのは有難いですが、クリアパーツそのままでは発光した感じを出すのは非常に難しいし、塗装の場合でもどう表現しようか悩みますよね。
今回の手法は他のキットでも使えそうな手応えを感じましたので、今後も機会があれば積極的に応用して行きたいと思います。
ユニコーンなんかに試してみたら良さそうですよね!
次は下半身の各パーツを作業していこうかなと思います。
この記事は、ブログ開設前に書き留めておいた制作メモや写真を再編集して掲載している過去作品の制作記です。
一部新たに撮影した写真なども含まれています。