SMP ダルジャン 制作記その4。頭部をBlenderでモデリングして3Dプリンタで出力、コックピットを再現していきますが、今回はモデリング時の設計で悩みました。結果、悩んだ分そこそこ上手く行ったのではないでしょうか・・
ダルジャンのコックピットを再現する為にモデリング
いよいよ要の工作である、頭部のモデリングを開始していきます。
前回のザカール頭部用に作成したシートをそのまま利用して、ダルジャンの頭部の大きさを割り出していきます。
まずは最初に、シートを囲むように大雑把なダルジャンの頭部っぽいものをモデリングして、どのくらいの大きさになったか確認するために一旦仮出力します。
その一発目に仮出力したのがコチラ。
キットの頭部より相当大きくなってしまいました。
この時点ではまだ、首のボールジョイントのスペースを作っていないので、このままモデリングしていくと更に頭部が大きくなってしまいます。
ダルジャンの頭部は設定画を見ると縦に潰れた平たい形状ですので、前後の長さもある程度延ばさないと平たい感じに見えませんが、これ以上大きくきくしたくありません。
パイロットを収めようとすると今回は頭部が巨大になり過ぎててしまう・・と諦めようかとも思ったのですが、どうしても諦められず色々と考えました。
頭部のサイズを抑えるための工夫
試行錯誤の末、垂直に近かったシートの背もたれを可能な限り倒した状態に変更、首関節のボールジョイントも廃止して軸棒だけにとどめ、それで稼いだスペースの分だけシートを更に下方向へ移動させました。
このままではパイロットが上を向いた状態に近かったので、頭部をうつむいた状態でボディに装着出来るよう、軸穴にも角度を付けました。
結果、パイロットも正面方向を向くようになり、更に前後の長さも抑える事が出来ました。
今回も、前回のザカールの閣下と同じく、膝から先は収まりそうになかったので省略しています。
モデリングした頭部を出力!
細部のモデリングも終了し、早速3Dプリンタで出力。
出力したものが以下になります。
本当でしたらもっと頭部を平べったくしたかったのですが、パイロットを中に座らせた状態で、更にキャノピーの厚みを確保するにはこの辺が限界そうです。
キャノピーの透明化と首関節パーツの作成
キャノピーを透明レジンで再出力。
前回のザカールのキャノピーは、いくつも磨いてる最中に割ってしまったので、その時の教訓を生かし、キャノピーパーツもこんだけ出しとけば何とかなるでしょ!って位の数を出力しておきました。
今回のダルジャンのキャノピーは独特な形状をしているのでザカールに比べれば割れにくいはず。
ま、逆に捉えれば磨きにくいんですけど・・・。
磨いている最中、確かにキャノピー自体は割れなかったのですが、後部に設けてあるヒンジ部分との接続部が薄い為、そこから割れてしまいました。
勿体無いですがモデリングに戻り、負荷のかかる部分の厚みを増して出力し直しました。
首周辺のパーツも折角だから3Dプリンタで出力
首周辺のパーツも作業中に結構傷をつけまくってしまったので、ついでにモデリングしてしまいました。
以前お伝えした、肩のボールジョイントを無理やり仕込むために一部切り欠いた箇所も作り直すことでしっかりシンメトリにする事が出来、頭部を差し込む軸穴もベストな位置に配置出来ました。
出力した各パーツをキットのボディに装着!
出力したパーツ類をキットに装着した状態がこちら。
レイズナーに登場する機体はやはり頭部が大きいほうが好みですが、あまり大き過ぎるとバランスが崩れてしまいます。
今回もパイロットのスケールを維持し、頭部も自然な大きさに保ちつつもキットより大き目にする事が出来ました。
上手く辻褄を合わせてまとめる事が出来たのではないかと自分では思います。
まとめ
次回はもう上の写真に写ってしまっていますが、レーザード・ガンの作業を振り返ろうと思います。
他には諸々細かいパーツの変更も行っていますのでその辺も一応、残しておこうと思います。
今後は、パイロットの制作と、肩の死鬼隊マークのデカール自作をお伝えしていく予定です。
だいぶ終わりが見えてきましたが、いつも最後に一番嫌いな表面処理地獄が待っています。
3Dプリンタはとても便利ですが、積層痕を消すのは本当にいつも厄介です。⤵️^^;