SMP ダンコフ 制作記その3。SMPダンコフの頭部は非常に小顔で造形されています。毎回レイズナー関連の模型を作るときは、頭部に1/100フィギュアを収める事を目的としていますので、今回もそれを達成すべく見た目にも違和感のないモノを目指しモデリングを進めていきます。
ダンコフ頭部をスクラッチ。今までで一番難しい形状かも…
毎回お約束となっている頭部の新規制作を進めていきます。
ソフトはblenderを使用。
設定資料を見ながら大きさを気にせず見た目重視で、自分の好みも加えながら自由にモデリングしていきます。
作っていく上で感じたのは、シンプルで簡単だと思ったら過去一難しい形状だった!ということ。
キャノピーと頭部が綺麗な曲線で繋がっているので、様々な角度から確認しても設定画に近い形状になっているか判断しにくいんですね。
角張ったところが少なく目安になる線も少ないので、納得いくまで試行錯誤するしかありません。
1/100フィギュアをベースにコックピットをモデリング
おおよその外観を作ったら、今度はコックピット内部を作り込んでいく為に、パイロットであるゲティのダミーフィギュアを作成します。
これを作る事で頭部の大きさがどのくらいなのか把握できますね。
ゲティは大柄なので内部スペースもそれなりに必要。ですが後に作成する予定のフェイスガードの事も考えると、横幅はともかくあまり高さを確保出来ません💦
色々試行錯誤した結果、シートの座面を首の内部まで下げ、コックピットスペースがほぼ首の中にある様な状態にして辻褄を合わせました。
ここで一旦仮出力して、サイズ感や外観の確認を行いました。
頭部サイズをギリギリまで小さく!
仮出力したモノをキットに装着してみると、いくつか問題点が出てきました。
キットの頭部が非常に小さかった為、出力したモノがとても巨大に感じなんだか格好悪く見えます。
この頭部の大きさに合わせて襟を作ると砲塔が常に上を向いている状態になってしまいそう。
襟も相当大きくしないと干渉して首が全く横に振る事ができそうにありません。大型化しても良いのかもしれませんが、多分あまり格好良くないんじゃないかと…
後に作成予定のフェイスガードにも色々影響が出かねません。何とか差替え無しの収納ギミックにチャレンジしたいので、この時点でなるべく問題点を解消しておいた方が良さそうです。
ゲティのダミーフィギュアの大きさは絶対に変えたくないので、それ以外の部分で削れそうな部分を探して修正する事にしました。
極限まで無駄を削っていく
先ずはシートの座面を、更に首の付け根ギリギリまで下げ、キャノピーの形状も少し手を加えて頭高を抑えました。
コックピット内両サイドのパネルも余分なスペースを削りました。
後頭部は丸みを削り、奥行きをギリギリまで無くして襟との隙間を確保しました。ここは襟がついてしまえば見えなくなってしまうので好都合です。
フェイスガードを収納するためのスキマも出来て一石二鳥。
考えつく限り無駄なスペースを排除して、これ以上小さくするとフィギュアが乗せられなくなるギリギリまで小さくしたら再び出力して修正前と比較してみます。
頭部全体の大きさが抑えられ、だいぶ見栄えが改善されたと思います。
それでもキットと比べると随分大型化したのが分かりますね。
ゲティは、相当窮屈そうになってしまいましたが、なんとか大きさを変えずに搭乗させる事も出来ました。
現段階ではこれで進めていき、また問題が発生したら修正していく事にします。
まとめ
だいぶ頭部の大きさを調整しましたが、キットと比べるとまだまだ顔が大きいんですよね。
肩幅を増せばもう少し見た目が緩和されるかもしれません。
そもそもキットの肩アーマーの形状が設定と随分違うので、肩アーマーを作り直す事も今後の制作課題のひとつとして考慮しておいた方が良さそうです。
次回はフェイスガードの収納ギミックが仕込めるか検証し、実現出来そうなら思い切ってトライしようと思います。
差替え無しでフェイスガード着脱を上手く実現出来れば良いのですが…
今回は以上となります。