SMP ザカール 制作記その3。今回は足首パーツの肉抜き穴の処理と、キットのままでは固定されているアンクルガードを可動式に改造して行きたいと思います。単純な工作なのでスンナリ終わる筈だったのですが、不注意で余計な作業を発生させてしまいました💦
足首の肉抜き穴を塞ぐだけ、の筈が…
このキットは至る所に大きな肉抜き穴があって、都度処理が必要です。
今回作業する足首関節のパーツにも非常に目立つ肉抜き穴があるので処理して行きます。
パーツを見てみると、プラ板やパテで簡単に塞げそう。アンクルガードもキットのままだと固定ですが、固定している軸の突起を切り飛ばすだけで可動式に変更出来そうです。
…っと、ここでやらかしてしまいました。
作業中に片方のアンクルガードと関節パーツを机から落とし、拾おうと椅子を動かした際に椅子のキャスターで轢いて壊してしまいました!
もう一つ同じキットを買うのも勿体無いし、幸いもう片方のパーツが残っているので、仕方なくそれを元に3Dプリンタで作成する事にしました。
足首のパーツは単純な形状ですが、アンクルガードの方は面倒臭そうですね⤵️。
無駄な作業が増えてしまいましたが、こう言う時3Dプリンタを買っていて良かった!と実感出来ます…💦
Blenderで足首関節パーツのモデリング
基本、元のパーツを採寸しモデリングして行くのですが、可動域が狭まらないよう調整しつつ若干の形状変更。
仮出力しては修正、これを繰り返し最適な形状を探って行きます。
アンクルガードを接続する為の軸は内側を長く、外側を短くして、脚を広げた時に足首とアンクルガードが干渉しないよう空間を確保するよう気を付けます。
アンクルガードの作成
次にアンクルガードのモデリングです。
このアンクルガードは全体的に局面で構成されているので、まず各部の角の位置を計測し、次にその頂点同士を接続してボックス状のオブジェクトを作って行きます。
ボックス状のオブジェクトが出来上がったら、今度は元のパーツとにらめっこしながら徐々に丸みをつけ、ある程度形が決まったところで細かいディテールを加えて行きました。
3Dプリンタで出力。しかし問題発生
形状も決まり、可動範囲も支障ない事を確認して最終出力。
形状は特に問題ないものの、ココでまた新たな問題が発生。
この足首パーツには2箇所ボールジョイントがありますが、出力したパーツは想像以上に負荷が掛かるのか、動かしているうちに強度不足でどちらのボールジョイントもことごとく軸から折れてしまいます。
市販のボールジョイントを差し込めるよう穴だけ開けて差込式で対応しようとしましたが、軸の長さを十分に確保出来そうになかったので断念。
仕方無くボールジョイント部にピンバイスで穴を開け0.5mmの真鍮線を中に通して補強しました。
軸を入れた後は今の所可動させても折れていません。
強度も確保出来たようですので、これでようやく足首の基本工作が終了です。
まとめ
今回は不注意で予定外の時間を費やす事になってしまいました。
幸い3Dプリンタのおかげでキットの買直しは避けることが出来ました。
しかし3Dプリンタを購入して以来、自分の技量でもモデリング出来そうなパーツは、大胆な加工にも躊躇しなくなった、と言うか扱いが雑になっている気がします。
実現したい目的の為の作業ならいざ知らず、本来必要ない無駄な作業を増やさないためにももう少し気を配って作業しないといけませんね!